久しぶりに、ベンツVクラスV280が、「エンジン始動するが、直ぐにエンスト」ということで入庫してきました。(当店は基本、輸入車専門の修理工場です。)
めっきり入庫する機会が少なくなったVクラスですが、実はこの車、修理工場にとっては結構厄介なんです。
なぜかというと、ほとんどの汎用テスターがこの車に対応していません。
当店は、純正テスター”DAS”を持っているため、通常、診断に問題はありません。。。通常は。。。
しかし、現在DASの調子が悪く、HDD注文中。。。
ということで、「まぁぁ Maxisys Pro なら大丈夫だろう。。。」 ダメでした。
BOSCH KTS ? ダメでした。
TEXA ? これもやっぱりダメでした。
どのテスターも、車両選択すると、BOSCH Motronic が装備されているという前提で診断が開始されるため、コントロールユニットと通信できません。
実際装備されているのは、”HFM” です。
そこで、あきらめ気分でVpeckerで診断開始します。
とりあえず、Vクラス選択できました。
むむむ、638選択できました。 少し、期待が膨らんできました。
なんと、ショートテストできました。
Vクラスでここまでできる汎用テスターを見たことないです。(皆さん同じだと思います。)
コントロールユニットバージョンも読み取ります。
実測値は、54項目読み取れます。
(余談ですが、”33 Immobiliser not activated”はツヅリが間違っているのと(本当はImmobilizerです)、日本語では”イモビがアクティブされてない”というと”YES”がイモビ解除状態のようですが、英語で否定文を否定すると肯定することになります。英語を勉強されている人には常識ですが、そうでない人は誤解されてしまいがちなので気をつけてください。)
638は診断カプラー16ピン・38ピンともに診断できるようです。(この車両は16ピンでした。)
現在、38ピン用アダプターをメーカーに注文中です。
届き次第、ポルシェ・BMW・ベンツの3メーカー オールドモデル用アダプターをセットで販売開始します。