クーラント交換後のエアー抜きにお困りではありませんか?
エアーを抜く工具は各メーカーから販売されていますが、どれもクーラントを抜いた後、一度冷却通路を真空にし、クーラントを注入するというものです。
私も10年ほど前に、スナップオン製のものを購入して1度だけ使用しましたが、それっきり使っていません。
「圧送式のクーラント注入機があればなぁ。。。」と思うのですが、なぜか販売されていなくて、今回目的が違う工具を組み合わせて、自分用で使っているものが便利なので、セット工具として販売開始することにしました。
これがそのセットです。
どの様に使うかというと、、、BMW MINI R50 で使用したときの画像を使って説明します。
まず、クーラントを抜いた後、この車はエアー抜き箇所が2か所あるので両方のエアー抜きボルトを外して満タンになるまで新しいいクーラントを注ぎます。
ラジエターアッパーホース部分のエアー抜き箇所からクーラントがあふれてくるので、ボルトを取り付けます。
(ヒーターホース側はなかなかエアーが抜けないので、ボルトは外したままにしておきます。)
この車にあったキャップを工具セットの中から選択し取り付けます。
ポンプタンクにクーラントを入れます。(3リッター入ります)
圧送ポンプのホースを取り付けます。
クイックカプラーなので取り付けは簡単・確実にできます。
ポンプを手でポンピングしてクーラントを圧送していきます。
エアー抜きボルトを取り外しているので、圧力はかかりませんが、クーラントはどんどん注入されていきます。
30秒もしないうちに、ヒーターホース部分のエアー抜き箇所から新しいクーラントが出てきます。
連続してクーラントが出てくるまで少し見守り、エアーが出なくなったらボルトを取り付けます。
念のため、アッパーホース側を、もう一度緩めてエアーが混入していないかポンピングして確認します。
これで終わりです。
このまま、今取り付けている圧送ポンプを使用してクーラント漏れを確認することもできます。(圧力メーター付きなので)
ラジエターキャップセットにも専用の漏れ点検用ポンプが付属されているので、それでも漏れを点検できます。
エアーが抜ききれていない場合、漏れ点検のため圧力をかけるのに、たくさんのポンピングが必要になります(空気が圧力を吸収してしまうため)が、このセットでエアー抜きをした場合、漏れ点検のためのポンピングも少なくて済みます。(エアーが抜き切っている証拠です。)
次回、エアー抜きの穴がない車両に使用したときの事例を紹介します。