BMW E87 のキー作成のご依頼をいただきました。
鳥取市内の整備工場様からのご依頼なので、車両をお預かりしてのキー作成です。
「10年前の車両なのでキー登録も簡単にできるだろう」と思われるでしょうが、CAS3 / CAS3+ / CAS3++ はなめてかかると大変なことになる危険性があります。
まず、OBDポートに接続してキー登録に入り、このメッセージが出てしまったとき ”FLASHとEEPROMデータをバックアップしてください” を無視してそのまま ”はい” をクリックするとすぐにアップデートが始まります。
運が良ければ何事もなく無事にキー登録でき、「バックアップ取る必要なんかない」ということになりますが、10数年経過するCASはただでさえ壊れやすい状態です。
何事もなくアップデートができそのままキー登録が完了できたのはただ幸運だっただけと思わなくてはいけません。
当社の事例では、アップデート(15分~20分掛かります)途中でエラー等が発生してデーターが壊れたことはありませんが、 ”アップデートは成功しました” というメッセージがでてキー登録しようとすると”失敗しました” となりキー登録できず、その後、元のキーでもエンジン始動できなくなってしまったということがありました。
CASを復帰させる方法が分かっていない人がこのような状態に陥ってしまうと大変です。
オマケに、このころの車両にはあの ”FRM3” が装備されているので、CASを復帰させようとバッテリーのマイナス端子を外したり付けたりしていると、2次災害として “FRM” が壊れていしまうという危険性もでてきます。
説明が長くなりましたが、今回車両持ち込みでしたが、結局アップデートが必要だったためCASを取り外してベンチでキー登録を行いました。
CAS3 と FRM3 には気を付けましょう。
CAS とキーを送っていただけば安全にキー作成しますの、お気軽にお問い合わせください。